生きているロボットをこよなく愛す
「あの窓にさようなら」
原作は感動作…の分類に入るのでしょうか。
個人的にはさほど心が動かされた記憶はないのですが(オイ)
タイトルが凄く好きです。

さてこの作品、
実は(?)凄く異色作です。
概要は田舎の少年少女の仲を
偶然出くわしたのび太とドラが取り持ちました。
それだけ。
ドラ関係ない。

いやもちろん道具を使っているから関係あるんですが、
2人ともただの傍観者なんですね。
この話で一番好きなコマがこれ。
とにかく視線が好き

この1コマがこの話における「主人公」の立ち位置を端的にあらわしています。

手を貸したのもビデオに録っていてそれを流しただけ。
間接的にではありますが、
あくまで当人同士そのままのやりとりです。
桃枝さんが留守でなければ必要ではありませんでした。
ただそのちょっとした偶然とお節介がスコシフシギな巡り合わせ。
そんなお話。


いやぁ動く動く。
異様なまでに動く。
もういわゆる映画併映感動シリーズですね。
やっぱり渡辺か!
さすが渡辺だ!
この人は原作に対しての思い入れが深すぎます。
一度観てから原作読み返すとよく解ります。

上着が出してあるのが10月後半を感じさせられます。
外で遊べ→足!→オッチョコチョイをやってくじいてたの忘れてた
ドラが言いたい放題というか毒舌万歳というか。
それを受けて
「ボクの心の窓は闇に閉ざされたのだ」
さりげなーく伏線と言うか、
道具を出すためのキーワードになってますね。

メインキャラの扱いが酷い

取り出したのは「窓けしき入れかえ機」
景色を入れ換えると言うより窓のリンクを張り替えるって感じですね。
結局はのぞき見用道具なのですが…
ヤキイモを作っているのがばれてしまいます。
って言うか芋デカ!
デカンショ星産だろこれ。

眺めの良い所を…と適当に転々して辿り着いたのは日本庭園。
きれいな景色を長めながらおやつを…と考えた時に
出てきたのはふかしいも。
また芋か!
一つ取って立ち去った後に、
バックで戻ってきてもう一つかすめ取るドラが可愛い!
冒頭の暴言もそうだけど、
今回ドラが異様に愛くるしくてたまりません。
テロップのおかげで字幕が真ん中にきちゃうのがどうも…

さて「北の方」の田舎の窓に偶然入った事により本題開始。
いきなり嫌味なイケメンモモエ兄と言う新キャラが!
微妙に嫌な予感がしてきますが渡辺だし。
しかし声に存在感があり声量が段違いだから浮いてます。
悪いけどしゃべるたびに笑えます(笑)
絵柄も服装も浮いてましてもうこれは意図的ですね。

モモエさんの部屋ですが、
カーテンがピンクだったりビニール製のクローゼットがあったり、
可愛らしい小物があったりと精一杯の女の子らしさ。
微笑ましい…と最初は思いました。
ここまでアニメ観ての感想。

原作読んで恐ろしさを感じました。
あるんですよ原作に。
見えるのはカーテンだけですが、
古い家屋にアンバランスなカーテンが描かれています。
ここから読み取ったのか…

田舎娘のありかたをカーテンだけであらわしたFも凄いけど、
それをきちんと読み取って解る形で表した渡辺も凄い。

で、窓ビデオに録っておいた内容を再生する訳ですが…
ヒデキさんからしたら勘弁してくれ!でしょうね。
って言うかこのドラのある意味下世話というか底意地の悪さはどうよ。
最高です(オイ)
ドラヤキの夢を録画してたりしますし、
普段から色んな物を撮ってるんだろうなぁ。鈴とか使って。

こんなクローゼット使ってました

ここの表現、
今回のお話のキモとなる部分ですが、
モモエさんの表情だけを描くというのがまた凄い。
一回目はヒデキさんだけ
二回目はモモエさんだけ
ビデオ式の道具だから出来る演出ですね。
同時再生で観てみたい…

差し込み式のカギでなかなか開かないとか、
開いたら同然消えているとか、
BGM止まってカーテンがなびき顔が隠れるとか、
落ちた時計のベルが鳴り響くとか、
ここのシーン5回くらい巻き戻しました。

ベルの後からまたBGMが始まって、
モモエ兄の「あれ?」の時点で「キミが笑う世界」(新開拓史挿入歌)の
良く聞いたフレーズに切り替わるんですよ。
モモエさんが走っている時に流れていたのはイントロなんでしょうか?
さっぱり気付きませんでした。

中央下、位置関係はやはり原作の方が…でも表情は踏襲してるからあり

もうこの切り替わるタイミングが素晴らしい!
映画観てたら解る事なのですが、
この挿入歌、歌詞がやたら耳に残るのです。
内容とのリンクっぷりがもうね。
流れている時間は短いけれど伝えたい事が一瞬で伝わります。
(歌い手がもうちょっと上手かったら歌付きで使えるのに(オイ)

ヒデキさんが一生懸命に石拾い…と仰いますが
この石はデカすぎでしょう(笑)
こんな石があったら野球なんか出来るか!
と言いたくなりますがそれを蹴落とす「仮グラウンド」
つまりもうこれは完全にヒデキさん(たち?)の手柄ですよ。
野球場作っちゃったんですよこの人。
そりゃぁ最強の石拾いだわ。

おばあさんの手紙を代わりにポストに入れるヒデキさん。
ただの好青年の演出や時間稼ぎじゃないんですよこれ。
一瞬手紙の方に視線を落とすんですが、
宛先が東京なのですね。
ヒデキさんが行くのも東京…

東京市?
戦前かよ!原作の時代に戻すってレベルじゃないぞ!
と思ったけど郵便番号の枠が7桁なので、
昔の名残で書いてしまったって事でしょうか。
一体どれだけネタ仕込めば気が済むんだ。
すれ違いながら聞こえたメロディ

原作にはいないヒデキさんの母親と弟(とヤキイモ)が登場。
まだヤキイモ引っ張るのか(笑)
弟の名前はゴロー
母ちゃんの名前は出てこなかったけど80%でヒロミ(爆)
モモエ兄はケンジくらいだと思いますがどうですか。

原作でもあくまで傍観者でしたがやはり当然今作も当然傍観者。
やっぱり結局何もしていません。

窓から始まった物語はそれぞれの窓を写し、
最後には街の窓に引いて終わり。
それぞれの窓にそれぞれの物語があるのでしょうね。
シャーロック・ホ-ムズの受け売りですが。

豪華ゲスト声優も素晴らしかったし、
最高の出来でした。
これで通常TV放送とは…
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【2009/11/03 06:32】 | アニメ感想
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